これだけは覚えておこう「介護保険」と「医療保険」の加算について

のぞみ医療事業所内勉強会も第3回目となりました!
今回のテーマは「加算について」です。

皆さんも日々感じているかもしれませんが、
料金を計算する際に一番ややこしいのが「加算」です。
介護保険、医療保険ルールが同じ場合と違う場合があるので、
よく使うものや間違えやすいものをピックアップして
特に注意する点をレポートします!

初回加算について

実地指導で指摘されやすいNO.1が初回加算です。

初回加算が取れるパターンは資料の通り3パターンあるので覚えておきましょう!

・事業所にとって新規の利用の時
・要支援から要介護に変更になった時
・2ヶ月間訪問の間が空いた時

注1)退院時共同指導加算を算定する際は初回加算は算定できないのでご注意を!

注2)初回に入る時訪問看護計画書を作成しますが、
上記3パターンの場合は新たに計画書の作成が必要になります。

 

24時間対応体制加算・緊急時訪問看護加算

緊急時に訪問した場合に算定できるもので、
介護保険だと「緊急時訪問看護加算」医療保険だと「24時間対応体制加算」と呼びます。

1事業所でしか算定できない加算になるので、
2事業所の利用がある場合はメインの事業所で算定することになります。
医療保険の「緊急訪問看護加算」とは別ものなので注意です!

 

長時間訪問看護加算

介護保険の場合は特別管理加算対象となる利用者に対して、
長時間の訪問看護が認められています。

介護保険はケアプランに入れてあれば何度でも算定できますが
医療保険の場合は週1回しか算定できません。

ただし、15歳未満の超重症児または準超重症児の場合は週3回算定できます。
小児の場合は特に親御さんが不安を抱えていることも多く
知っておくとより丁寧なケアができるので、
加算を知っておくということは非常に大切なことです。

 

複数名訪問(看護)加算

複数人で入る場合、介護保険と医療保険ではルールが違います。
介護保険はケアプランの載っていれば複数人での訪問は可能ですが、
前もって載っていない場合、突然複数人で訪問するということは
できないのでご注意ください!

医療保険の場合「④身体的理由」と「⑤その他状況などから判断」の場合は、
同行者が看護補助者に限定されています。
また医療保険の場合のみ週1回しか算定できないので覚えておきましょう。

 

特別指示(特別訪問看護指示)

特別訪問看護指示書が出されるのは、
資料の①〜④の方が対象となります。

原則として週4日以上の訪問が必要となるため、
週4日未満の場合は特別指示の対象から外れてしまいます。

特別訪問看護指示書は基本的には月1回しか交付していただけないのですが

①真皮の褥瘡を越える褥瘡の状態にあるもの
④気管カニューレ

の場合は月2回交付可能です!

 

難病等複数回訪問看護加算

難病等で複数回訪問した場合に算定できるもので、
別表7もしくは8の場ケースで、特別訪問看護指示書が出ている場合のみ対象となります。

覚えておいて欲しいのが、1日3回が基本ルールですが
3回訪問した後緊急で呼ばれた場合、
4回目の算定ができ、4回目は「緊急時訪問看護加算」で算定可能です。
こちらを利用すれば最大1日4回まで訪問可能ですが、
できれば3回に抑えられればより良いです。

 

退院時共同指導加算

退院前カンファレンスの時に算定できる加算です。
介護保険も医療保険も基本的には1事業所しか算定ができませんが、
特別管理加算などがついている場合は
同じ日でなければ2事業所でもそれぞれ算定が可能です。
ちなみにこちらの算定は主治医や看護師がいなくてもできるのが利点です!

 

退院日・退所日の訪問について

最近ルール改定があり、今までは退院日・退所日の訪問ができませんでしたが、
改定後ではドクターの指示があれば訪問ができるようになりました!

 

医療保険の場合退院日に算定ができないので、
以下「退院時支援指導加算」で算定します。

 

 

早朝・夜間、深夜訪問(看護)加算

早朝・深夜・夜間の訪問に関しては、介護保険の場合、
あらかじめケアプランの中で位置付けられていないと
算定ができないのでご注意ください!
もし緊急で呼ばれた場合、1回目は算定できませんが、
2回目以降呼ばれた場合は算定が可能です。

医療保険の場合は急に時間が変わって深夜になった場合でも算定可能です。

都度資料を確認し正しい情報を!

今回は重要なものをピックアップさせていただきましたが
まだまだ加算の種類はたくさんあります。
訪問看護の国家資格は資料を見てOKなので
実務ではもっと資料をどんどん活用して正しい情報を確認してください!
より多くの情報を知っていれば、利用者様により個々に合ったケアを
ご提案・ご提供できます。
さらに、料金の計算の際の皆さんのストレスも軽減できるかと思います♪